2010年1月30日土曜日

高校の一般入試

今日は高校の一般入試の日で、約4500名の中学生のみなさんが本校を受験していただきました。
朝早くから、不安そうな顔で出会う受験生に声をかけて回りました。試験会場は上野会場、津のメッセ会場、本校会場、四日市の緑地公園会場と4つに別れていますが、特に本校会場は校舎の新築工事の関係で受験教室までのアプローチが分かりにくくて迷惑をおかけしました。それでも先ほど1限目が無事にスタートしました。今日一日受験生の皆さんが普段どおりの実力を発揮していただくよう心から祈っております。全教職員も7時から打ち合わせで、受験生のみなさん一人ひとりに気持ちよく試験をうけていただけるよう精一杯の心遣いを確認しました。
 何台ものバスで遠くから受験に来ていただく中学校もあります
 試験が始まる前の緊張した試験教室

2010年1月26日火曜日

サッカー部の校内清掃活動

高校のサッカー部が校舎の清掃活動をもう2週間以上も毎朝してくれています。朝、全校生徒が来る前の清掃は、みんなが学校に来て気持ちいい感じを持ちます。そこで思い出したのがある学校の全国大会で優勝した監督の話です。ある日、クラブの練習をやめて、一日部員と一緒にグランドの草引きをしたそうです。無心になって草が引けるか!と、、、本当に全国優勝をする指導者は違うなと思いました。どうしてもクラブ指導というと技術指導や筋力強化に走りがちですが、高校生ぐらいはまだまだ精神的な要素で試合の展開が変わることも多く、精神面での修行のようなものが必要だと思います。そういう意味でこのような清掃活動をした鈴鹿高校サッカー部が早く国立に行けるよう、今後に期待したいし、協力もしたいものです!!







2010年1月25日月曜日

昨日は3回喪服を着ました

昨日は生まれて初めて一日に3回喪服を着ました。今まで2回ということは経験していますが、さすがに3回となるとこたえます。夜、家に帰って布団の中で横になったとき、ただ生きている自分がいる、暖かい毛布に包まって息をしている自分がいる、それだけを感じて無常の幸せな気持ちになりました。今まで本当に苦しいとき、死んだほうが楽だと思ったことも正直ありますが、こうして生きている自分がいること、その命の不思議さと喜びをかみ締めずにはおれませんでした。大きな息をしてみて、天井を見て、よくも生きてきた自分がいることを確かめ、知らないうちに眠りに入りました。
神は「求めよ、さらば与えん」とも言われ、若いときはまさにその言葉通りに多くのことを求め、普通の生活では満足できず、あえて死の淵に自分を立たせる危険な登山もしてきましたが、今は「今、あるものに感謝」です。本当にそれだけで十分幸せな気持ちになってきました。

2010年1月21日木曜日

消えていく47年校舎の姿

「命あるものいつか必ずその命をなくす」ではありませんが、その形状が目の前から消えていく姿を目にしてまさにその感を最近強く感じております。47年の歴史の中で、たくさんの生徒や教師の泣いたり、笑ったり、怒ったり、怒られたりしてきた2万人以上の人の思い、物語が浸み込み、刻み込まれてきた校舎が消えていきました。その代わり、新しい校舎が姿を現し、またこの校舎の中でこれから先、たくさんの鈴鹿の生徒や教師の思いが刻み込まれていくのでしょう。











2010年1月16日土曜日

中学校の新入生招集日

今日は6年制中学・高等学校の新中学1年生の招集日でした。入学試験で400名を越える受験者の中から合格し、来年の4月から入学を希望する小学6年生の予想を超えるたくさんの方に集まっていただきました。みんなこれからの6年間をどんな気持ちで今日を迎えたのか?なんといっても小学6年生ですから、具体的な見通しはできないかもしれませんが、何か新しい自分が始まる予感は感じていただけたはずです。そうなんです。この4月からは公立中学校では味わえない、他の私学では味わうことのできない中高一貫の6年間の生活がここ鈴鹿中高で始まるのです。一人ひとりが違ったものになっていくでしょうが、金子みすずの詩ではありませんが、「みんなちがっていい」のです。一人ひとり違った輝きを出していって欲しいと思います。

2010年1月14日木曜日

県立美術館で私学展

今日から17日まで県立美術館で三重県私立中高等学校私学展が開かれたので、早速行って来ました。本校の中学生や高校生の美術・書道・写真の各分野に分かれてたくさんのすばらしい作品が展示されていましたので、紹介します。それにしても中学生や高校生の感性って凄いですね!他の私学の生徒の作品も見せてもらいながら、しばし、学校の雑事を忘れていい時間を過ごさせていただきました。




以下の方の作品が展示されていました。
<美術の部>  
鈴鹿中学・高等学校 1年美術部 2年美術部 
             3年 鳥野有以さん
                小林みどりさん
                橋本侑里香さん
             4年 多田 愛さん
                常山愛理さん
鈴鹿高校       1年 山下希生さん
                杉野あゆみさん
                名古末理さん
             2年 小川真理恵さん

<書道の部>  
鈴鹿中学校     1年  肥田真希さん
            2年 豊田沙那加さん
鈴鹿高校      1年  鈴木詩穂さん
            2年 出 彩乃さん 
            3年  前川 肇さん

<写真の部>  
鈴鹿高校      出品作品 20点


2010年1月13日水曜日

カナダからの便り

先日、昨年10月にカナダの姉妹校を訪問した時にお世話になったバンクーバーの近くに住んでいるブラッドさんから便りが届きました。新年のあいさつを兼ねて、オリンピックが近づいてきての複雑な心境が書かれていました。今、バンクーバーはオリンピックを控えて国全体も熱くなっているようなのですが、実はその裏でオリンピックにかけるお金のために教育予算が削られて現場では苦労しているとの事でした。昨年まで買えていた教材が買えなかったり、教育に支障が出てきているとのことです。国威高揚も大切だが、教育に支障をきたしてまでオリンピックにお金をかける意義があるのか、世界で一番住みやすいと都市に挙げられたバンクーバーにこれ以上、何が必要なのか?オリンピックのためだと、また道路も作ったり、新しい電車路線も作ったり、本当にそこまでしなければならないのか?疑問であるとの内容でした。どこかの国(日本もそうでしたが)もオリンピックで新しい建物や交通網が整備されますが、そのお金の出所はすべて税金であり、その工事によって潤う業者や関係者にとってはありがたい話でしょうが、教育や福祉の予算まで削られてはたまったものではありません。しかし、実際は限られた財政の中で、無理をすると一般的にはいつも弱い立場の教育や福祉の予算が削られます。カナダは世界で一番の金メダルをとるために特別の予算編成をし、選手を4年前から大学の研究機関も一緒になって科学的な強化してきました。しかし、そこまでしてとる金メダルに本当に価値があるのでしょうか?実は私は昨年、東京にオリンピックが決まらなくて良かったと思っている国民の一人です。地方の経済が疲弊している中、これ以上東京に人と物とお金が集中することに反対だったからです。経済とは、「経世済民」という語彙から発しています。世を経(おさ)め民を済(すく)わなければならない経済が、経済成長率だとかの数字の名の下、貧富の格差、地方と都市の格差をこれ以上生んでしまってはそこに住む人間社会の崩壊につながってしまいます。ブラッドさんの便りから話がだいぶそれてしまいましたが、ブラッドさんはオリンピックは見に行かないとのこと、そのかわり、オリンピックに関係のない静かなスキー場へ家族で行ってきましたとのこと、その写真です。いいですね!

2010年1月10日日曜日

6年制中学入学試験

今日は中学校の入学試験の日でした。教職員は7時に打ち合わせをしましたが、その次に学校に塾の先生方がみえました。寒い中を朝早くから外で待ってみえたその姿を見て正直感動しました。自分が教えた子供たちが受験会場である学校に来たとき、笑顔を持って迎えれば小学生ですからきっと安心もするし、緊張もほぐれると思います。そして、最後まで受験の注意や確認の指導をされてました。本当に最後の最後まで責任を持って指導する姿に頭が下がりました。それを見守っていた保護者のみなさんは心配そうな顔つきでしたが、先生方に励まされて、子供たちは元気に笑顔で受験会場に入っていきました。そんな中、ある保護者の方から「失礼ですが、校長先生ですね?」と声をかけられました。今まで一度もお会いした覚えも無く、どなたかと思って「はい」と答えたところ、校長先生のブロクを読んでいますとのこと、校長先生の考え方や学校の様子が知れて楽しみに読んでいます。ご自分の考えや学校の様子を対外的に発信されるってすごいですね!と言っていただきました。私は少しでも私の思いをそのまま伝えたい、学校の様子をいろんな角度からそのまま伝えたいとの思いだけでしたが。でもこうして実際に自分が発信しているものを読んでくださってる方がいて声をかけられるとうれしい気持ちになって、さっそく今日も書かせていただきました。

2010年1月8日金曜日

中・高ともに始業式

今日は、まずは6年制から始業式をし、その後3年制の始業式で新しい年を迎えるに当たって校長としての話をしました。まずは、みんなが無事にそろって新しい年を迎えられたことを喜び、今年1年も大きな事故や事件にあわないよう気をつけてほしいと話しました。2年前のように二人も交通事故で生徒を亡くすという悲しい現実を風化させないために私はいつも命の話をします。また、特に今日は新年にあたり、今年の目標としてみんなで自己コントロール力を身に着けていこうと言う話をしました。鈴鹿の中学生や高校生には在学中に自分で自分をコントロールできる力を身につけてほしいと思っています。嫌でもしなければならないことや人としてしてはいけないことは分かっている年頃です。ではそれに向かって自分をどうコントロールしていくかが、大切なのです。問題は意識の問題で、これは才能や能力の問題ではありません。誰でもが少し意識するだけで身についていく力なのです。その意識を自分でどう高めていくかが問題であり、鈴鹿中高では先生方に人権教育のめざす目的にひとつとしてこの自己コントロール力をいかにつけるかをお願いしています。自己をコントロールしていくことで自己が大切な自分として認識されてきます。そこで初めて仲間や周りの人のことが思えるのです。自分自身の将来が描けてくるのです。文字にすると長くなりますが、今年はこの自己コントロール力を掲げて鈴鹿中高は進んでいきたいと考えています

2010年1月5日火曜日

慶応大学の梅嶋先生との間で

これからの教育のあり方を提起すべく、今現在進行形の形で慶応大学のSFC研究所の梅嶋先生と議論を重ねています。その中で今日の私が梅嶋先生に送ったメールを紹介します。
「本来は自分が教えている生徒の課題に応じて、課題や副教材を教師が自らの手で作成しなければ学習の効率には無駄が出てくるにも関わらず、最近、教師は多忙?、時間がない?事を理由に安易に業者の副教材に頼っている傾向が見られます。これは今まで課題をプリントをコピーして作成していたのが、著作権法の浸透によって安易に自分でその問題を盗用できなくなったため過去のように自分で印刷してペーパーや冊子を作れなくなったという事実もあります。本来,課題は個人に応じて個別に違うわけですから、個別の課題が作成されなければならないはずですが、(又、今やっと一部の学校では一人ひとり個別の課題にあった取り組みを始めた学校も出てきましたが・・・)このあたりも今の日本の教育制度を考えていく上での大きな課題であると受けとめております。すべて一斉であってはおかしいのに、現実は一斉なのです。本来教育は個別に指導すべきであるのに、明治以来の一斉型の平面的な教育が何の疑問もなく行われている現実が現場にはあります。私はこの明治以来、富国強兵の名の元、限られた時間でもって全員を同じ基準で同じレベルにまで押し上げようとしてきた(あの時代はあれでも仕方なかったと思っています)教育にそろそろ決別をして、根底から個人を主とした教育への転換を図らなければ、国際化した世界の中で、多様化した社会を背景に育っている今の子どもたちに、学びの喜びや達成感、興味・関心を育んでいくという点で、国家の人材育成の観点からは大きなマイナス要因を形成していると思っています。この結果が目的意識の欠如や自立できない大人現象、引いて言えばニート問題にまで影響をしていると推察しています。少子化の中、この高齢化社会を支えていくためには、これからの次代を担う個の価値、パワーが今以上に求められるのに、逆に落ちてきています。ただ単なる少子化に合わせた納税金額よる国家予算の数字だけの問題ではありません。
(またまた長くなりました、こんな話題だとすぐ熱くなってしまいます)
現場の一教育者の目線での意見ですが、教育の制度の改革も大事ですが、一度どこかで指導あり方の中味の検討もしていかないと、姿変えて魂変わらずという結果になっていくことを懸念します。今回、先生との取り組みの柱の一つである「絶対評価の教育」(これを進めていくと個別指導教育になっていくのです)はその点から言っても是非とも実証していきたいテーマの一つなのです。」
以下、また続きは慶応大学と文科省の初等中等教育局の担当者とテレビ会議で議論しながら、これからの教育のあり方についての年内に一定の結論を出したいと思っています。

2010年1月4日月曜日

事務室が中高一緒になりました

今まで6年制中学校と3年制の事務室が別々でいろいろ事務処理が不便だったのですが、今年から統合されました。場所は旧昇降口で、まだまだ学校全体が整備中でどこになにがあるかわかりにくいですが、ちょうど中高の敷地の真ん中に移動しました。今日から学校も仕事始め、いよいよ2010年の鈴鹿中高が動き出しました。