2009年7月12日日曜日

ツバルのお隣、キルバスの大統領からのメッセージ

ツバルのお隣の国[キリバス共和国]の大統領からのメッセージをご紹介します。

キリバス共和国テブロロ・シート大統領からのメッセージ
京都会議において、すべての代表が声をひとつにして、母なる私たちの惑星をどうしたら守ることができるかと論議できなかったことは、本当に残念でなりません。というのも、参加国のそれぞれが狭い視野で、単に自国の国境線や、GDP、失業率等々を守ることに忙しく、地球という惑星が直面している真の危険や、どうしたら地球を救うことができるか、といったことにまで手がまわらなかったからであります。
これは、たとえて言うなら、欲の深い子豚が、母親が病気で苦しんでいるのに、いかにして自分の母乳の分け前を多くするか、毎日毎日争っているようなものです。
「病気の母親をどうしたら助けることができるか」と亙いに協力し合う代わりに、自分の母乳の分け前を確保するのに血眼になり、母親の病気をさらに悪化させてしまうのです。そして、ある日突然母親が亡くなり、彼らはもう母乳での生活ができないことに気がつくのです。
今や、母なる地球は、私たちの際限のない欲望と欲求とで、すでに深く傷つき倒れかけています。そして、母なる地球は、それぞれが己の利益のみを追求するための相互の争いをやめ、彼女の健康を回復するために助けてほしいと、静かに私たちに訴えています。今、母なる地球が、私たち一人ひとりに望んでいることは、彼女がこれまで私たち人類を大切に大切に育んできたように、今度は私たちが彼女を大事に大事にいたわってほしいと思っていること、そして、私たち人類が彼女との調和の中で生きることを学んでほしいと思っていること、ただ、これだけなのです。
私は、すべての人類の同胞に、そのような母なる地球の運命についてともに考え、ともに行動するように強く勧めるものであります。
今できることは私達個人の小さな気づかいで温室効果ガスの排出量を少なくすることです。これは非常に簡単なことです。
「もったいない!」
という言葉を常に心に持っているだけで実行できます。
「環境保護のために文化的水準を昔に戻すのはナンセンスだ!」という人がいます。しかし、電気やガス、ガソリンなどのエネルギーを節約することは文化的水準には影響しません。それとも無駄使いの贅沢三昧が日本の高度な文化なのでしょうか?むしろ次の世代と地球の将来へイメージを膨らませて実行する知恵の方が文化的であるように感じませんか?それに節約は家計の手助けになります?不景気の今だからこそ「もったいない」!
具体的には
誰もいない部屋の電気は消しましょう。
見てもいないのにテレビがついていませんか?消すときには主電源を切りましょう。
部屋が寒いくらいクーラーが効いていませんか?タイマーを使いましょう。
停車中の車のエンジンは止めましょう。

こんな簡単な事で良いのです。今すぐに始めて下さい!

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