2009年9月14日月曜日

文化祭への校長挨拶「環境」について

今年の文化祭のテーマは「環境」、そしてサブテーマは「ECO-みんなでつかもう大きな未来」なのだが、果たして本当にどこまで今の環境破壊の現状をみんなは知っているのだろうか?地球が直面している現状からすると人類には絶望的な未来しかないということを本当に知っているか?その一部を紹介すると、大気中の二酸化炭素濃度は 280ppm(産業革命前) → 360ppm(現在)に達している。他の温室効果ガスの大気中濃度もおおむね二酸化炭素より大きく増加している。そして、このまま二酸化炭素の放出が続くとその温度は21世紀末には産業革命以前の2倍近くに達すると考えられている。 この温室効果ガスの増加による平均気温の上昇で考えると、21世紀末には世界平均で1.4~5.8℃上昇する。また、海面水位の上昇で考えると、21世紀末までに9~88センチに達するとの予測が示されている。 急激な気温の上昇による影響として 海面水位上昇による土地の喪失、豪雨や干ばつなどの異常気象の増加、生態系への影響や砂漠化の進行 、農業生産や水資源への影響、マラリアなどの熱帯性の感染症発生数の増加 など、すでにその兆候が出てきている。現に今、世界で食料が全体に足りなくなっている。豊かな日本にいるとわからないが、アフリカなどでは農地が砂漠化し深刻な問題だ。また、海面の上昇でもツバルという南太平洋に浮かぶ国がひとつ確実になくなろうとしている現実を知っているか。日本でも世界中でも温暖化の影響で海流の流れが変化し、今まで考えられないような急激な豪雨による自然災害によって死傷者の数が毎年増えている事実がある。そのなかでだ、問題は!今年のテーマに環境を持ち出した以上、生徒会が、鈴鹿高校生が、一人ひとりが何か未来の地球のために、便利さを求めすぎて負担をかけすぎてきた地球のために、自分ができることを行動に移さなければならない。そして、一人一人の意識と行動の積み重ねが、人類の歴史を変えていくことを証明してほしい。今年の文化祭の冒頭に当たり、今の地球の現状を知り、未来の自分のために、自分の子孫のために、地球上の動植物のためになにができるのか、この機会に考えてほしい。世界の人口は、今68億人、1年で8千万人増えている。近い将来80億人にまで膨れ上がるであろう現実を踏まえ、地球温暖化による異変から食糧危機・砂漠化・異常気象など、今、そして今後避けられない危機的な状況におかれている真の現状を知ってほしい。口先や表面上、他人事の社会問題としてではなく、、、、。そして、行動してほしい。できることから!!

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